第二十四話「愛の蛍」2


武市は文久三年に投獄され、1年半牢の中で過ごしている。
龍馬と武市は相反する性格であったと思う。


武市は、頑なに自分の考えを貫き通した。
武市に物を言うは、真っ黒な紙に黒のペンで文字を書くようなものだったと思う。
僕は、この手の人間は大の苦手です。


柔軟さがなかった故に、一藩勤皇にこだわり、容堂の心が読めなかった。
長州の久坂に、長州への亡命を勧められているが、断って土佐に帰っている。
龍馬は武市とどのように、接したんだろう?


僕はこういう人間のいうことは、とにかく頷いて聞いてるふりをする。


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