第二十四話「愛の蛍」1


お龍が亀弥太のことを、褒めてあげないといけないのでは?
と龍馬に言いますが、僕は疑問符が付きますね。


僕はソクラテスの言った「無知の知」という言葉が好きです。
「無知」は罪だと思ってます。
キリストの言った原罪というのも似たようなものだとおもってます。


そういった意味で、人間はすべて罪を背負っている。
自分自身も何も知っていない。
でも、何も知ってないことを知らないのと、何も知ってないことを知るのでは大きな違いがある。


池田屋」の孝明帝奪還という強引な手法は間違っていた。
しかし、先に書いたように、司馬遼太郎氏は
「この事件がなかったら薩長主力の明治維新は永遠にこなかったであろう」と言っている。


矛盾です。


でも、100年後、1000年後に明治維新は絶対に正しかったとは誰にも言えないと思う。
何が言いたいのか僕は?


画像右上: