第二十一話「故郷の友よ」2
8月18日のクーデターが土佐勤皇党の壊滅の決定打になったわけですが、なぜこの時期に会津と薩摩が手を結んだのでしょう?
薩摩は薩英戦争で疲弊して、武力の大半は薩摩にいた。
しかし、8月13日、孝明天皇の神武天皇陵参拝、攘夷親征の詔勅が発せられてました。
大和行幸ってやつです。
この行幸というのは、名目だけで、吉村寅太郎等が中心となって大和で挙兵し、一気に倒幕へと突き進む計画です。
この中には後の海援隊士、池内蔵太もいます。
しかし、幕府軍の討伐を受けて壊滅してしまいました。
天誅組の変です。
このままでは、朝廷は長州のものになってしまうという危機感から久光が計画したのでしょう。
これで、徳川幕府の寿命が延びました。
「吉野山 風に乱るる もみじ葉は 我が打つ太刀の 血煙と見よ」吉村寅太郎の辞世の句
画像右上:桐谷健太:池内蔵太役
夜明け前―主役になれなかった群像(天誅組と長州・水戸天狗党)
ジャンプコミックの実写ドラマ「ルーキーズ」では平塚役で佐藤健君と共演しています。
また、スーパージャンプコミックの実写ドラマ「仁」では、佐分利役で武田鉄矢氏とも共演しています。