第十八話「海軍を作ろう!」2
この頃の龍馬の手紙に乙女に宛てたものがあります。
通称:エヘンの手紙。
此頃ハ天下無二の軍学者勝麟太郎という大先生に門人となり、ことの外かはいがられ候て、先きゃくぶんのよふなものになり申候。
ちかきうちにハ大坂より十里あまりの地にて、兵庫と云う所ニて、おゝきに海軍ををしへ候所をこしらへ、又四十間、五十間もある船をこしらへ、でしどもニも四五百人も諸方よりあつまり候事・・・
達人の見るまなこハおそろしきものとかや、つれづれにもこれあり、猶エヘンエヘン
龍馬は鼻高々だったんでしょうね〜。
「つれづれにもこれあり」は徒然草第194段に
「達人の人を見る眼(まなこ)は、少しも誤る處あるべからず。」とあります。
勝海舟という達人の目に狂いはない。
ちょっと自己満足しちゃってますね。龍馬。
高知の銘菓にもなってます。
「達人の人を見る眼(まなこ)は、少しも誤る處あるべからず。」徒然草:吉田兼好
画像右上:川岡大次郎:高松太郎役