第十三話「さらば土佐よ」1
前回の終わりに、武市は龍馬に吉田東洋を殺せと、後藤は弥太郎に龍馬を殺せと言う。
ちょっと強引な脚本かと思いましたが、ドラマチックですね。
龍馬と武市のベクトルが違う方向に向き始めました。
武市は龍馬が東洋を斬らないと判ったらすぐに、実行犯3人を呼びました。
この暗殺も、八月十八日の政変までは成功します。
たったの1年半です。
武市は殿様や上士に恵まれていなかったといえばそれまでですが、過激に動き過ぎた。
情熱や志は必要だと思いますが、やはりそこには智慧の裏づけが必要です。
僕は土佐は、吉田東洋を失ったことは大きな損失だったと思う。
吉田東洋であれば、山内容堂の手綱を引けたと思う。
東洋も頑固すぎた。もう少し警戒が必要だった。
後藤や板垣は時勢を読むのが遅すぎた。
西郷、大久保、桂、高杉などの大人物が殿様の側にいなかったことが土佐の悲劇だと思う。
高知追手前小学校前:吉田東洋遭難の地
享年47:現在の僕と同じ年です。
田中泯さん演技は非常によかったと思いますが、ちょっとお年が...
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画像右上:青木崇高:後藤象二郎役