第十一話「土佐沸騰」7
長州の2人の巨人、久坂と高杉は尊皇攘夷でもはっきりとした論理の裏づけがあったと思います。
高杉は、上海にも渡り、早くから開国、交易の重要性を説いた横井小楠との交わりもある。
尊皇攘夷でも日本人に夷敵にはとうてい敵わないことをしらしめるため攘夷を言ったのだと思ってます。
現都知事の石原慎太郎氏が、日本人の目を覚ますために、北朝鮮にテポドンを打ち込んでもらえばいい。
と暴言ともとれるようなことを言ってますが、そんな気持ちだったと思います。
もうすでに、幕府を見限っていたのではないでしょうか?
尊皇攘夷を言いながら、実は「開国倒幕」で固まっていたと思います。
高杉晋作
長州には、彼ら若者に理解を示す重役、周布政之助の存在が非常に大きかったと思います。
第一次長州征討の時、無念にも自刃し、保守派が長州の実権を握りますが
高杉晋作のクーデターにより再び倒幕派が実権を握り返し、一気に倒幕へと突き進むことになります。
「おもしろき、こともなき世をおもしろく」高杉らしい辞世の句です。
画像右上:やべきょうすけ:久坂玄瑞役