第四話「江戸の鬼小町」4
土佐では武市が剣だけではなく、学問も教え始めていました。
武市が弥太郎も誘いますがあっさり断られます。
「日本外史?そんなもんとうに頭にはいちゅうぜよ」
確かに、弥太郎の方が秀才だったでしょうね。
武市は目の前のことに固執して先が見えてなかった、攘夷思想の呪縛が狂気に変わってしまった。
ドラマでは弥太郎の私塾に、平井加尾が「私に学問を教えてくださいませ。」と尋ねてきます。
これは、史実ではないと思います。
が、加尾は、土佐藩主・山内豊資の養女が京の公家の名門・三条家に嫁ぐ際、その女中を務めた才色兼備の女性だったそうです。
山内豊資の養女(容堂の妹?)は三条家の誰に嫁いだのでしょうか?
土佐藩の朝廷工作ですね。
武市の勤皇党もこれに深くかかわってるはずです。
京の土佐勤皇党関係者を援助していましたが、龍馬は勤皇党とは方向性が違っていたので、兄の収二郎から龍馬の誘いに乗らないよう、かたく諭されていました。
歴史にたらればはタブーですが、みんな龍馬についてけば、後の悲劇はなかったでしょうに。
これは、土佐の乙女に書いたものですが、この中で「容姿は平井(加尾)よりちっくとえい。」と書いてあります。
普通、自分の姉にこんなこと書きますかね?やっぱり龍馬、変な奴です。
今日はTUTAYAで岡田以蔵役の佐藤健君が出てる「ルーキーズ」を見ながら書いていたら12時間くらいかかってしまいました。 自助論 西国立志編 上―努力は必ず報われる (教養の大陸BOOKS) 自助論 西国立志編 下―努力は必ず報われる (教養の大陸BOOKS)
書店を経営してた頃は、森田まさのり氏は「ろくでなしBLUES」を書いていて、ただの不良漫画だと思って読まなくて、その後の「ルーキーズ」も読まなかったのですが、凄く感動するドラマでした。
ドラキチの僕が、危うくターガースファンになってしまうところでした。
監督が「川藤」ってとこがいいですね。実物も無茶苦茶なおっさんです。
「天は自らを助くる者を助すく」サミュエル・スマイルズ:ルーキーズの中の川藤が言ってました。
開国間もない明治期のベストセラー「西国立志伝(自助論)」のサミュエル・スマイルズ言葉です。
画像右上:佐藤隆太「龍馬伝」と関係ありませんm(_ _)m