第三話「偽手形の旅」1

mah-kun2010-01-18


現代でこそ高知県から東京までなど、車で行けば一日、ましてや飛行機を使えば数時間で着いてしまいます。
しかし、わずか150年ほど前、土佐から江戸まで30日もかかりました。
命がけの長旅です。


龍馬の江戸行きに、溝渕広之丞が同行します。
溝渕広之丞ピエール瀧が演じます。


城下を出て間もなく龍馬たちの前に弥太郎が現れる。
弥太郎は江戸行きの許可を得たが、江戸まで行く金はないので、龍馬たちに同行させてほしいと願い出る。
溝渕は反対するが、龍馬は弥太郎を仲間に入れる。
最初の番所で弥太郎が役人に見せた通行手形は、弥太郎が自分で偽造したものだった。
無事に番所を通過する三人だが、龍馬は、岩崎弥太郎が土佐に家族を残してきたことを心配する。
藩を捨てて行くということは、二度と家族には会えないということ。

立川番所跡(国の重要文化財に指定されています)


岩崎家では弥太郎の行方が分からず、弥次郎が捜し回っていた。武市はひたすら剣の修行に打ち込んでいた。
加尾は、龍馬への思いを断ち切れず、兄・平井収二郎が勧める縁談を断る。
龍馬一行は瀬戸内の港に到着するが、そこで弥太郎の手形が偽造だと発覚します。


万事休す!かと思ったところで、弥太郎は龍馬たちとは全く関係ないと言い役人に捕縛されたかに思えた。
しかし、逃げ出し、弥太郎は瀬戸内から本州へ向かう龍馬たちに陸から
「おんしだけ江戸に行きおって、畜生!どっかで野垂れて死にやがれ!」
「ど阿呆、阿呆が、おんしは大嫌いじゃ〜!」
それに龍馬が「おまんの分まで頑張るきに」といって答えます。


感動しました。
脚本もいいし、香川照之さんの演技はほんといい!


「おんしだけ江戸に行きおって、畜生!どっかで野垂れて死にやがれ!」岩崎弥太郎(ドラマ内)


画像右上:ピエール瀧