「江」第34回 「姫の十字架」

大河感想ブログとして、はじめましたが、久しぶりに書きます。


テレビは毎週見ています。
龍馬伝」より、しっかり見てるかも?


今回の表題は「姫の十字架」
細川忠興正室細川ガラシャ(洗礼名)のことです。


自分が「細川ガラシャ」を詳しく知ったのは、三浦綾子さんの書いた「細川ガラシャ夫人」を読んでからです。
自分も20歳頃、精神を病んでいて、遠藤周作や三浦彩子を読んで、キリスト教に深く感心を持ちました。


遠藤周作の「イエスの生涯」という本を読んで、初めてキリストが実在する人物だと知ったのです。
その後、仏教にも関心を持ち、仏陀の生涯についても、いろんな本を読みました。
結局、二人は同じ「真理」を説いているのだと思います。
それを、伝えていく弟子たちが、理解できず、少しずつ「真理」からずれて行き、形骸化し本質とは全くの別物になってしまう。


今、世界で一番問題になっている対立は、キリスト教圏とイスラム教圏の対立ですが、宗教が殺し合いを是とする訳がありません。
どっか間違ってると思います。




細川ガラシャですが、家康軍が上杉討伐に行き、細川忠興が同行したため、留守になった大阪の細川邸
蟄居中の三成がここぞとばかり立ち上がり、攻め、命を落とすことになります。
謀反人の娘として、普通には考えられないくらいの苦難に遭って、キリストに出会ったのだと思います。


織田信長豊臣秀吉キリスト教に理解があり、宣教師にも好意的だった。
その後、徳川政権になってから、キリシタン禁令となる訳ですから、なんとも皮肉な話です。
遠藤周作の「沈黙」も強烈に心に残ってます。



江の夫、秀忠はキリシタン弾圧の張本人です。




大阪カテドラル聖マリア大聖堂(大阪、細川忠興邸跡)



大阪カテドラル聖マリア大聖堂の絵画「最期の日の細川ガラシャ夫人」

細川ガラシャ夫人(上) (新潮文庫)

細川ガラシャ夫人(上) (新潮文庫)

細川ガラシャ夫人(下) (新潮文庫)

細川ガラシャ夫人(下) (新潮文庫)