薩長同盟その1


長州藩では、第一次長州征討以来保守派が実権をにぎってましたが、高杉晋作がクーデターを起こし
倒幕派政権を成立させました。

高杉晋作草案の奇兵隊


閏 5月6日〜8日、龍馬、土方久元、桂小五郎と会談。
土方久元は上士ですが土佐勤皇党に所属してました。
京にいた頃に三条実美と深い関わりをもち、8月18日の政変以後は三条等と行動を共にしております。
慶応に入ってから、龍馬、中岡慎太郎と共に薩長同盟に向け奔走します。


桂小五郎はその重要性はわかっていたと思う。
しかし長州のほとんどの武士は薩摩憎しで固まっていた。
8月18日の政変に蛤御門の変。許せる訳がない!


しかし、ここで長州を終わらせてしまったら日本が終わってしまう。
亀山社中は初め主として薩摩藩の物資を輪送する業務についました。
薩摩藩からは毎月3両2分の生活費が支給されていたらしいです。
龍馬はすでに西郷、大久保、小松には同盟をもちかけていたと思います。
西郷も勝海舟に会っていましたので、長州をほろぼしたら日本がどうなるかわかっていたでしょう。


そこで、先ず西郷と桂の話し合いです。
下関にその場が設けられましたが、西郷は危急の用があり京へ行ってしまった。
幕府が朝廷を巻き込んで長州征討を急ごうとしていたので、大久保から京へ早く来るよう文を貰っていたからです。
これも長州を助けるためであったのですが、桂は面白くなかったでしょう。

「ゆく春も心やすげに見ゆるかな 花なき里の夕暮の空」龍馬